こんにちは。
東野圭吾さんの本が好きなすばるです。
東野圭吾さんの作品は、本ではなく、映画やドラマで知っている方も多いでしょう。
(例,ガリレオ)
僕は、中学生の時から小説家の東野圭吾さんの本を片っ端から読んでいました。
そんな僕が、東野圭吾さんをはじめて読む方に向けて、読んで本当に面白かった本を10冊選んでみました。
東野圭吾とは?
デビューからしばらくはあまり売れなかったが、98年の『秘密』で日本推理作家協会賞を受賞し、この作品を契機に一気にブレイク。
2007年に『探偵ガリレオ』がドラマ化、さらに翌年『容疑者Xの献身』が映画化されるに至って売り上げは爆発的に伸び、現在では100万部超えの作品をいくつも持つ、日本を代表する大ベストセラー作家の一人になっている。
(ニコニコ大百科より引用)
要約すると
何度もドラマ化されていて、100万部を何度も超えている凄い小説家!
一番有名な作品で言うと、テレビドラマ化されたガリレオシリーズですね!
小説とドラマは全く違いますが…
どれも面白いですが、特に面白い小説をじっくりと紹介していきます。
東野圭吾のおすすめの小説10~5位
長くなりましたので、こちらに一気に10位~5位まで紹介していきます。
一気に1位を見たい方は、目次から飛ばしてください。
10位,使命と魂のリミット
笑顔で手術室に入った父は、冷たい骸となって戻って来た。
誰も予想していなかった、術中死。
さっきまで、あんなに元気だったのに――。
それをきっかけに心臓外科医を目指した夕紀は、実は誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。
その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う!
(新潮社HPより引用)
やっぱり、これは外せないですね。
かなりドロドロした人間模様が背景にあったりするのですが、ミステリーの要素も多く含んでいます。
全編、ハラハラドキドキした展開が続くので、見ていて飽きることはなかったです。
スッキリとした終わり方だったので、見ていて爽快感があって良かったですね。
人間のドロドロした関係、気持ちの良いエンディングを見たい方には、ぜひおすすめな一作ですよ。
9位,変身
世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!
脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。
平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。(講談社HPより引用)
脳の移植手術を受けた青年の話。
はじめて読み終わった時には、非常に大きな衝撃的を受けた作品でした。
移植を受けた人格が消えていき、ドナー(提供者)の人格に変わっていくというストーリーです。
性格や立ち振る舞いが変わるのはもちろんですが、女性の趣向まで変わっていきます。
本当は乱暴な行動を取る人間ではないのに、自分の彼女に暴力を振るったり、殺人願望が生まれるなど次第に壊れていく過程が描かれます。
しかしながら
ドナーの人格に犯されていき、本来の自分の人格が次第に消えていきながらも、かすかに残された本来の自分で取った最後の結末は衝撃的!
万人受けする作品ではないもののとにかく破壊力のある作品といった印象ですね。
ストーリーとしては、非常によくできているので、通常の小説に飽きている人にはおすすめな作品です。
8位,秘密
妻と小学五年生を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだ筈の妻だった——。
(文春文庫HPから引用)
主人公の視点から見る娘は、体は娘、中身は妻という複雑な状況でストーリーが展開していきます。
東野圭吾のブレイクしたきっかけの作品。いわゆる出世作ですね。
成長していく娘(中身は妻)に対する主人公の嫉妬やお互いの生き方で互いに苦しむ様子が特徴的です。
主人公の恋愛や再婚への悩みなど非常にリアルに描かれていきます。
娘に本来の娘が戻ってくるなど後半に連れて、読む手が止まりませんでした。
タイトルの深さを読破後に思い知らされます。
すっきりとはしないものの読んだ人に様々な解釈を与える良作でした。
ぜひ、読んで欲しい作品ではありますが、過激な表現も多く含むので
その点はご注意ください。
7位,プラチナデータ
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。
その開発者が殺害された。
神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。
革命的システムの裏に隠された陰謀とは?
鍵を握るのは謎のプログラムと、もう一人の“彼”。
果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。
(幻冬舎HPから引用)
現場に落ちていたDNA情報から、犯人を特定できるという近未来の設定が本作の舞台です。
そんな発展した世界の中で起きる殺人事件。
あっさり見つかりそうなものだが…といったはじまりが本作品です。
犯人とされた身に覚えのない主人公が、なぜ自分なのかと思い、真実を見つけ出しにいき、近未来的なシステムの裏側に隠された闇の部分に迫ります。
近未来的な設定という一風変わった設定が、本作品の魅力だと思います。
タイトルであるプラチナデータにも意味があるところも読んでいてなるほどとおもいましたね。
平坦なミステリー小説に飽きているならば、読んでみても損はないかと思います。
ぜひ、手に取ってみてください。
6位,流星の絆
惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。
「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」
14年後――彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。
「この小説は私が書いたのではない。登場人物たちが作りだしたのだ。」――東野圭吾
息もつかせぬ展開、張り巡らされた伏線、驚きの真相、涙がとまらないラスト。すべての東野作品を超えた現代エンタメの最高峰(講談社HPより引用)
ミステリー性とエンタメ性の融合といった作品です。
兄妹たちのキャラクターが立っているのも、この作品の魅力。
男女模様などもしっかりと描かれています。
兄妹の絆ってやっぱり深いなぁと読んでいて思いましたね。
どんでん返しもあったりと非常に楽しく見れます。
ラストは、キレイにまとまっていたりとする作品ですね
良い意味で、東野圭吾作品らしさが出ている小説ではあるので、一番初めに読んでみても良いかもしれません。
ちなみに、こちらも映画化されている人気作品です。
東野圭吾のおすすめの小説5~1位
5位,さまよう刃
自分の子供が殺されたら、あなたは復讐しますか?
長峰重樹の娘、絵摩の死体が荒川の下流で発見される。
犯人を告げる一本の密告電話が長峰の元に入った。
それを聞いた長峰は半信半疑のまま、娘の復讐に動き出す――。
遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした問題作。
角川書店HPから引用
150万部を超える大ヒット作。
はっきり言って、このおすすめランキングに入れるか迷った作品です。
最愛だった自分の娘を婦女暴行で傷つけられた上で、無残にも殺された娘の父親が、加害者に対して復讐するというお話しです。
父親の復讐、婦女暴行の様子などが、鮮明に描かれているので、そういった過激な描写が無理な人はおすすめしません。
父親の復讐に関して、父親は自分がやっていることは無駄だと考えている点も印象的でした。
また、加害者は未成年であり、大きな犯罪に問われることもないくやしさからも復讐しています。
この作品は、正義とは何かという点や少年法の無力さにも言及している部分があり、非常に深いテーマが込められています。
父親の気持ちもわかるからこそ、この作品は重みがあります。
僕達の現実として存在する問題をテーマにした作品だからこそ、この『さまよう刃』は、とてもただの小説だとは思えませんでした。
笑える要素も一切なく、ほっこりすることも殆どないですが、とても考えさせられた作品である『さまよう刃』を僕は、おすすめします。
4位,真夏の方程式
夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。
翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。
その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。
(hontoHPより引用)
ガッツリミステリー作品です。映画化もされました。
ミステリーと家族愛といった部分が多く含んでいて、ミステリーが好きな方には特におすすめです。
また、本作品には少年の恭平君という男の子が、登場していきますが、これもまたミステリーを解くカギとなっていたりとミステリー要素が強い作品だと思います。
家族愛の部分も背景には埋め込まれているのですが、非常に感動した記憶があります。
後半に行けばいくほど、謎を解く意味を考えてしまったりとミステリーとして困惑しつつも面白いです。
完全にすっきりした終わりではないものの登場人物のこれからが、とても気になる良い作品でした。
3位,白夜行
19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。
(集英社HPより引用)
200万部を超える大ヒット作品。ストーリーはかなり長いです。
ミステリー長編とありますが、ミステリーよりもエンタメ性の強い印象。
迷宮入りした事件で知り合った二人が主人公といったスタイルで、交互に物語は進んでいきます。
しかしながら、彼らは同じ時間軸にいながらも関わりを持つ描写がほぼないです。
それでも、光と影のような関わりを持っていて、間接的につながりを持っているので、かなり不気味でした。
一度も直接会った描写がないので、助け合っているのだろうという憶測はあるのですが、証拠が全く残らないようにうまく進んでいきます。。
ストーリーの時間軸は、20年近くあるので、時間とともに成長も見られます。
時間がある時に、がっつり読むのが良いでしょう。
ミステリー好きはもちろんそうでない方にもおすすめできる一作です。
テレビドラマ化もされている本作『白夜行』をぜひ一度読んでみてください。
ラストは、とても印象的でした。
2位.容疑者xの献身
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。
彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。
だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。
ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
やはり、この容疑者Xの献身はクオリティが違います。
ミステリーだけで言えば、ぶっちぎりで一位ですね。
それほど、この容疑者Xの献身のミステリーの面白さは凄い!
ミステリーの難解さに加え、高校教師の石神が無関係な2人への気持ちも味わい深いです。
とにかく、ミステリー好きな方にはたまらない一作でしょう!
一応、ガリレオシリーズの作品ですが、はじめてみる方でも話についていけない!ということもないので、おすすめですね。
高校教師である石神が作り出した犯罪計画とその結末には、見逃せません。
1位,手紙
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く……。
しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。
犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。
(文春文庫HPより引用)
この作品の文庫版は1ヶ月で100万部以上を到達。
僕の中で、圧倒的に名作。
この『手紙』は、殺人事件の加害者の弟が主人公という全く別の視点にフォーカスした作品です。
この作品を通して、犯罪を犯した場合、加害者だけにとどまらないということを強く痛感させられました。
弟の直貴が幸せを掴もうとするタイミングで、毎回殺人者の弟のレッテルによって、掴めなくなります。
なぜ、殺人を犯していない自分が…
そのやるせなさや悲しみが、この作品には多く詰まっています。
はじめて読んだとき、どうしようもなく涙が止まりませんでした。
弟の直貴がその兄の剛志に貼られたレッテルをどう乗り越えていくのか。
この作品はとてもリアルなテーマを題材としている部分もあり、とても心を揺さぶられる名作でした。
読んだことはない人は、ぜひ見てほしい!
まとめっ!
今回、東野圭吾の作品はいろん知っているけど、見たことはないなーという方に向けて書きました。
もちろん、そうではなくとも楽しめる作品を選出したつもりです。
実際、東野圭吾作品は面白い作品ばかりで、かなり厳選をしました。
ランキング形式にはしましたが、正直全部見てほしいくらいおすすめしたい作品を挙げました。
それでも、やはり手紙とはぜひ一度読んで欲しい小説ではあります(しつこい
読んでいてとても楽しかったので、今回記事にまとめてみました。
面白い小説がない方や東野圭吾作品読みたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ではっ!